2013年4月14日日曜日

Mac版EAGLEを使ってみる その1

TA2020-020も入手できたので、ちょっと、基板でも描いてみよう!と、思い立って、Mac版のEAGLEを使ってみることにしました。
PCBレイアウトソフト
EAGLEとは有名なプリント基板向けのCADソフトでCadsoft Computer社製である。Light Editionは無料で100mm×80mmの2層、非商用で使用できます。ネットで仕入れた知識によると、このソフトの優れているところは、無料であっても基板のサイズと2層であることの制限で、それを除けば、商用版と同じ機能が使用できるるところ。難点は、ライブラリに日本製の部品が乏しいこと。
 機能が便利ならばということで、とりあえずやってみよう!
インストールはVersion 6.4.0 for Mac OS X。何の問題も無く完了。
さて、順番としては、プロジェクトを作って、回路図を作ってから、基板のレイアウトを作るになります。
 ただし、その前に、TA2020-020パーツがないのでライブラリを作成します。

 インストールしたEAGLEのパーツライブラリにはTripathらしきライブラリ

 があったので、中をのぞいて見たところ、登録されて入たのはTA2022だけでした。TA2022はTA2020とはパッケージは同じだが、機能やピン配置が違うので、そのままだと都合が悪い。そこで、これを流用してTA2020のライブラリを作ってみます。
 EAGLEを立ち上げ、FileのOpenのLibraryとして、先ほどのtripath.lbrを開きます。その後、FileのSave as...で、別な名前にして保存することで内容をコピーしたライブラリを作ります。今回はTA2020.lbrとしました。
 TA2020-020とTA2022のデータシートを眺めながら、違う部分を修正します。

 まず、Pakageはそのまま使用。Symbolでは新しくNewでTA2020をつくり、TA2022からSymbolの内容をコピーしてペーストで貼付けます。その後、SymbolのpinのPropertiesから端子名やDirectionの種類を修正していきます。必要に応じて場所の変更も行います。とりあえず、TA2020のデータシート通りに置いてみました。必要かどうか判らないですが、NCピンも追加して書きました。
 TA2020のパーツライブラリは完成。問題が見つかったら、ライブラリをまた修正することにしましょう。
 ライブラリはどこに置いても良いみたいですが、今回はDocuments(書類)にeagleフォルダにlibraryフォルダを作っておいて、そこに入れることにしました。

 こうなると他の部品も欲しくなるので、オペアンプライブラリも編集してつくってみることにします。

2013年4月7日日曜日

TA2020-020、思わずポチッと!

 ここのところ、ブログに書いていたようにLepai LP-2020A+で楽しませてもらっていました。そのこともあって、何気にAmazonを見ていたら、

Tripath TA2020-020 made in USA ¥550-

が出ているではないですか。550円!本物?
思わずポチッとしてしまいました。

早速、届いたのがこれです。
 中身はビニール袋のまわりに緩衝材だけ。緩衝材は帯電防止のようですが、ビニール袋は透明です。透明な帯電防止袋もなくはないらしいですが、どうなのか...
TA2020-020の裏面の放熱板はメッキしてない(しなおしていないのかな)ようなので、こんな感じです。ちゃんと動いて放熱が出来れば問題はないでしょう。
リードも最近見なくなった、いかにもハンダに浸けました的なものです。

これを動かして確かめたいのですが、さすがにLepai LP-2020A+で取り替える訳にはいかないし、どうしたものか。足は千鳥足なのでユニバーサル基板にも刺さりません。いよいよ基板を造る必要(理由)が出てきましたね。
というわけで、おすすめはしませんが、興味のある方はAmazonでご確認ください。



2013年4月6日土曜日

Lepai LP-2020A+ その8 オペアンプの交換

 Lepai LP-2020A+ オペアンプの交換!

いよいよオペアンプ(OPAMP)の交換です。私はTONEを使わずDIRECTモードしか使わないので、2つあるオペアンプのうち、まずメインボリュームの4558とマークされているオペアンプの交換を目的とします。
RCA端子からの受けとメインボリュームに関わるのは上のオペアンプ

面実装オペアンプの交換方法

面実装なので、ちょっとテクニックが必要ですが、外したオペアンプを再利用する気がないなら簡単な方法を。ICのリード(足)を先端が細いニッパで切ってボディーを取ってから、基板に残った足をハンダごてで取れば簡単です。
 再利用するつもりの場合、私はこうしてます。
 まず最初に、ハンダの吸取線でICの足についているハンダを出来るだけ残さずきれいに吸い取ります。ポイントは、基板のランドを十分暖めて、吸い取りきれるまで我慢することです。はじめにICの足それぞれにコテを順番に当てて一度ハンダを溶かして暖めてから、吸取線とコテを当ててハンダを吸い取ります。ICのリードの足がくっきりと見え、基板のランドにもハンダの残りが見られないくらいに出来たら、ピンセットまたは針の出番です。一本のICの足をピンセットで持ち上げるような軽くテンションをかけておいたまま、ICの足にちょっだけハンダゴテで熱を加えます。うまく行けば、パキッと音がすることもありますが、ICの足を浮かせることができます。ハンダがきれいに取れていれば極わずかに持ち上げれば基板から離せます。これを各リードで繰り返して、2回路入りオペアンプなら8本の足に繰り返せば、ICが外せます。あまり過熱しすぎるとランドまで痛めてしまいますので注意が必要です。
オペアンプを外した状態(電解コンデンサも外し中)
外してしまったら、新しいICを搭載します。今回はJRCのMUSES 8920、ブラボー!

  MUSES 8920 Eを実装したのですが、真上からだマークが写りませんね。見えるように斜めから撮ると

MUSES8920E搭載!
うーん、よしよし満足満足。良く撮れました。後ろの100uFコンデンサを代えるの忘れてましたね。オペアンプの電源-GND間のコンデンサです。この後、手前のと同じ東信工業の低インピーダンス100uFに代えました。
 TONEの方のオペアンプには、TONEモードでもDIRECTモードでも信号は伝わっているので動いています。その影響も考慮してそちらも外しました。TONEは使わないので外したままです。

改造のまとめ

一連の改造後はこんな状態になりました。行った結果がこの写真です。
ここまでの改造後 Lepai LP-2020A+ 

実験だけのもありますが、ひとまずこれでいったん終了とします。出力フィルタのコンデンサ代えてない....5V系のコンデンサも.....

オペアンプ MUSES 8920 E 交換後

Lepai LP-2020A+の音は、最初に書いたように立ち上がりがクッキリと切れがあり、ダイナミックな元気のよい音に聞こえます。ただ、私には高音は音が若干こもり、長時間聞いていると疲れます。また、低音の大きな音は出ているのですが、音が重なると弱くなるように聞こえてました。今回の一連の各種交換によって、1枚ベールの取れて、奥行きまで含めて、より立体的になったように思います。低音も踏ん張れて、それぞれの存在がよりリアルになったような、そんな音に変わったように感じます。まだ、ローパスフィルタ(LPF)のコンデンサは放置してありますし、出来れば基板のパターンも変えたいところがいくつかあって気になってますし。本当はこんな実力じゃないだろう.....。
 まあ、プラシーボ効果もありますし、聞いている環境の問題もありますから、あくまで個人の意見と思ってください。それでも、今は満足できています。
 思ったように改造すること自体で十分楽しい。それが一番なんですけどね。壊れても自己責任ですから。さて、手を入れたついでなので、さらにやれるところはやってみたいですね。そのうち、AB級アナログアンプを組んでそれとも比べてみたいと思ってます。