2013年12月1日日曜日

LTspice IV for Mac OS X を試してみました。その1

 リニアテクノロジー社(Linear Technology Corporation)のLTspiceにMac OS X 10.7+版が出ていたので試してみました。これまでは仮想化のWindowsXP上でLTspiceを使ってみましたが、Mac版は初めてです。
 
 インストールは簡単。リニテク社のホームページの
 Home>デザインサポート>ソフトウェア
 からLTspiceIV.dmgをダウンロードしてダブルクリック、
 上のLTspiceをApplicationsにドラックして終了です。

 さて、使い方ですが、いまのところ

・新しい回路図は、 File > New > New Schematic ⌘4 で作成
・部品の配置は、回路図シート上で、右クリック>Draft>Component
でライブラリから探して配置できます。
・GNDはちょっと探しましたが、回路図シート上で「g」キーを押すと出てきます。
・配線も、右クリック>Draft>Wireで配線できました。

・部品の回転は、右クリック>Edit>MoveかDrag で部品をつかむと、回路図シートの上部に指示が出ますので、Ctrl-Rで回転、Ctrl-Eでミラーになります。
・パラメータは、部品上で右クリックすれば各パラメータ入力のウインドウが出て入力できます。

・シミュレーションのやり方は、回路図シート上で、右クリック>Draft>SPICE directive で
が出ます。SPICEのドットコマンドを入力して、シート上に配置します。
あとは、回路図シート左上の
 をクリックすれば、コマンド通り実行されます。
実行すると結果のrawファイルを表示するウインドウが出てきますので、
をクリックして、表示させたいノードを選択するか、回路図上の表示したいノード上にカーソルを持っていくとプローブの絵が出ますので、クリックして表示できるようです。

今日は、ここまで。

2013年11月30日土曜日

Raspberry PiのBonjour互換設定、無線LAN WEP接続のメモ

 Raspberry Piの有線LANは問題なく接続できたので、無線LAN化してみることにしました。

 まずは、有線LAN接続だけで起動し、データベースとソフトウェアの更新をしてきます。
 ちなみに、我が家ではMacからSSH接続。

  sudo apt-get update
  sudo apt-get upgrade


無線LAN接続の前にBonjour互換の設定

無線LANとは直接関係ないけれど、Raspberry PiのIPアドレスは固定にしていないので、接続する時にいちいちIPを調べるのは面倒。そこでMacで装備されてるBonjourが使えるのかネットで調べたら、Raspberry PiでBonjour互換のavahiというサービスが入れられるようなので、入れてみます。

  sudo apt-get install avahi-daemon

 再起動して、

  sudo reboot

 接続してみます。特にホスト名は変更しないとraspberrypiとのことなので、

  sudo ssh pi@raspberrypi.local

 で、私の場合は最初にmacのパスワードの要求、そのあとでraspberrypiのパスワードで接続OKでした。

無線LAN接続の設定(WEP)

 さて、次に無線LAN接続。無線LANはUSBに挿せるお安くて手頃なBUFFALOのWLI-UC-GNM2で試します。
WLI-UC-GNM2


 ネットで調べると、大部分はWPA接続の説明が多いのですが、我が家はWEP。調べると、次の設定で行けそうです。

 まずは、Raspberry Piの電源OFFして有線LANとWLI-UC-GNM2を挿して起動。
 sshで接続してから、viで/etc/network/interfacesを編集。wpa行を#でコメントアウトし、下記を追加します。

 iface wlan0 inet dhcp
     wireless-essid SSID名
     wireless-key s:文字列のキーコード
     wireless-mode managed

 これを保存して、再起動。
 sshで有線LANから再接続し、ifconfigで確認したら

wlan0     Link encap:イーサネット  ハードウェアアドレス **:**:**:**:**:** 
          inetアドレス:192.168.0.18 ブロードキャスト:192.168.0.255  マスク:255.255.255.0
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  メトリック:1
          RXパケット:110 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 フレーム:0
          TXパケット:24 エラー:0 損失:0 オーバラン:0 キャリア:0
      衝突(Collisions):0 TXキュー長:1000 
          RXバイト:32440 (31.6 KiB)  TXバイト:4404 (4.3 KiB)

 と出たので無線LANにもDHCPからIP配布を受けているので接続できたみたいです。(日本語対応化してあります) 上記に出てきた無線LANのアドレスから

  sudo ssh pi@192.168.0.18

 で無線LAN経由でRaspberry Piに接続すると、接続を継続して良いか聞かれたので、yesと入れると、接続できたようです。
 有線LANを抜いて、再起動し、bonjour使って、

  sudo ssh pi@raspberrypi.local

 でやってみると、無事無線LANで接続OK!めでたしめでたし。
Raspberry PiにWLI-UC-GNM2
 

 ところが、WLI-UC-GNM2は最大消費電力 最大2.5Wとあるのを後から気がつきました。5Vだと最大500mAなので結構大きい。Raspberry Pi TypeBの電流と合わせると最大1200mA、これじゃUSBからの供給では他は繋げられないです。少しでも低消費のにすれば良かったかも...

2013年11月9日土曜日

すっかりおサボりしてました

 半年ぶり!すっかりブログをサボってしまいました。自分でいうのもなんですが、まさに気ままですね。

 さて、この半年間ですが、工作関係をしていなかった訳ではないので、簡単メモっておきますと、
  1. PCB基板のレイアウトとWeb発注
  2. USBオーディオ付録の収集
  3. ワンセグチューナドングルでSDR
などが主なところです。

 1のPCB基板ですが、EAGLEのフリー版を使ってレイアウトし、初めて格安中国メーカFusion PCBに発注しました。とにかく安い(結局のところ、早めに欲しかったので送料の方が高くなってしまいましたが....)。出来は、個人で実験する分には十分なレベルでした。EAGLEの他に、KiCADも使ってみました。フリーのKiCADも結構よく出来ているので今後はそれがメインと思ってます。基板の内容はちょっと言えないのであしからず。

 2はStereo誌やDigiFi誌の付録です。ノイズなどは分かりやすいのですが、Web諸先輩方のようにまでは聞いていないので、これからですね。環境もあるし、ソースや電源、Macの兼ね合いもあるので、オーディオの深さはかなりありそうです。あるオーディオの展示会で潮晴男氏が、耳だけではなく体で聞いている、といのが印象的な言葉でした。自身の耳が老化していくことに対する慰めかもしれませんが、前向きになれますね。
DigiFi誌付録


 
3は最近のネタです。世間的な流行はしばらく前からのようですが、始めたらトラジンスタ技術誌でも掲載され、一巡遅れでやってる感じです。これも格安中華チューナのお陰ですから、世の中の進歩は恐ろしいです。アンテナやサーバでちょっと工作してみようと思ってます。
ワンセグRX DVB-T+DAB+FM R820T

 電子工作系は以前にも増してやろうと思えばやれてしまう世の中になってきました。造形の方も3Dプリンタも流行ってきました。なんだか、マスプロダクションから、ニッチというかナローやローカルというかパーソナルというか、あるいはロングテール狙いというか、そんな事が個人でも出来やすい方向に来ている感じがします。
 
 秋も深まり寒くなってきて、庭関係もあまり手がかからない季節になってくるので、ぼちぼちと気が向いたら、工作ネタ系で書いてみようと思ってます。

2013年4月14日日曜日

Mac版EAGLEを使ってみる その1

TA2020-020も入手できたので、ちょっと、基板でも描いてみよう!と、思い立って、Mac版のEAGLEを使ってみることにしました。
PCBレイアウトソフト
EAGLEとは有名なプリント基板向けのCADソフトでCadsoft Computer社製である。Light Editionは無料で100mm×80mmの2層、非商用で使用できます。ネットで仕入れた知識によると、このソフトの優れているところは、無料であっても基板のサイズと2層であることの制限で、それを除けば、商用版と同じ機能が使用できるるところ。難点は、ライブラリに日本製の部品が乏しいこと。
 機能が便利ならばということで、とりあえずやってみよう!
インストールはVersion 6.4.0 for Mac OS X。何の問題も無く完了。
さて、順番としては、プロジェクトを作って、回路図を作ってから、基板のレイアウトを作るになります。
 ただし、その前に、TA2020-020パーツがないのでライブラリを作成します。

 インストールしたEAGLEのパーツライブラリにはTripathらしきライブラリ

 があったので、中をのぞいて見たところ、登録されて入たのはTA2022だけでした。TA2022はTA2020とはパッケージは同じだが、機能やピン配置が違うので、そのままだと都合が悪い。そこで、これを流用してTA2020のライブラリを作ってみます。
 EAGLEを立ち上げ、FileのOpenのLibraryとして、先ほどのtripath.lbrを開きます。その後、FileのSave as...で、別な名前にして保存することで内容をコピーしたライブラリを作ります。今回はTA2020.lbrとしました。
 TA2020-020とTA2022のデータシートを眺めながら、違う部分を修正します。

 まず、Pakageはそのまま使用。Symbolでは新しくNewでTA2020をつくり、TA2022からSymbolの内容をコピーしてペーストで貼付けます。その後、SymbolのpinのPropertiesから端子名やDirectionの種類を修正していきます。必要に応じて場所の変更も行います。とりあえず、TA2020のデータシート通りに置いてみました。必要かどうか判らないですが、NCピンも追加して書きました。
 TA2020のパーツライブラリは完成。問題が見つかったら、ライブラリをまた修正することにしましょう。
 ライブラリはどこに置いても良いみたいですが、今回はDocuments(書類)にeagleフォルダにlibraryフォルダを作っておいて、そこに入れることにしました。

 こうなると他の部品も欲しくなるので、オペアンプライブラリも編集してつくってみることにします。

2013年4月7日日曜日

TA2020-020、思わずポチッと!

 ここのところ、ブログに書いていたようにLepai LP-2020A+で楽しませてもらっていました。そのこともあって、何気にAmazonを見ていたら、

Tripath TA2020-020 made in USA ¥550-

が出ているではないですか。550円!本物?
思わずポチッとしてしまいました。

早速、届いたのがこれです。
 中身はビニール袋のまわりに緩衝材だけ。緩衝材は帯電防止のようですが、ビニール袋は透明です。透明な帯電防止袋もなくはないらしいですが、どうなのか...
TA2020-020の裏面の放熱板はメッキしてない(しなおしていないのかな)ようなので、こんな感じです。ちゃんと動いて放熱が出来れば問題はないでしょう。
リードも最近見なくなった、いかにもハンダに浸けました的なものです。

これを動かして確かめたいのですが、さすがにLepai LP-2020A+で取り替える訳にはいかないし、どうしたものか。足は千鳥足なのでユニバーサル基板にも刺さりません。いよいよ基板を造る必要(理由)が出てきましたね。
というわけで、おすすめはしませんが、興味のある方はAmazonでご確認ください。



2013年4月6日土曜日

Lepai LP-2020A+ その8 オペアンプの交換

 Lepai LP-2020A+ オペアンプの交換!

いよいよオペアンプ(OPAMP)の交換です。私はTONEを使わずDIRECTモードしか使わないので、2つあるオペアンプのうち、まずメインボリュームの4558とマークされているオペアンプの交換を目的とします。
RCA端子からの受けとメインボリュームに関わるのは上のオペアンプ

面実装オペアンプの交換方法

面実装なので、ちょっとテクニックが必要ですが、外したオペアンプを再利用する気がないなら簡単な方法を。ICのリード(足)を先端が細いニッパで切ってボディーを取ってから、基板に残った足をハンダごてで取れば簡単です。
 再利用するつもりの場合、私はこうしてます。
 まず最初に、ハンダの吸取線でICの足についているハンダを出来るだけ残さずきれいに吸い取ります。ポイントは、基板のランドを十分暖めて、吸い取りきれるまで我慢することです。はじめにICの足それぞれにコテを順番に当てて一度ハンダを溶かして暖めてから、吸取線とコテを当ててハンダを吸い取ります。ICのリードの足がくっきりと見え、基板のランドにもハンダの残りが見られないくらいに出来たら、ピンセットまたは針の出番です。一本のICの足をピンセットで持ち上げるような軽くテンションをかけておいたまま、ICの足にちょっだけハンダゴテで熱を加えます。うまく行けば、パキッと音がすることもありますが、ICの足を浮かせることができます。ハンダがきれいに取れていれば極わずかに持ち上げれば基板から離せます。これを各リードで繰り返して、2回路入りオペアンプなら8本の足に繰り返せば、ICが外せます。あまり過熱しすぎるとランドまで痛めてしまいますので注意が必要です。
オペアンプを外した状態(電解コンデンサも外し中)
外してしまったら、新しいICを搭載します。今回はJRCのMUSES 8920、ブラボー!

  MUSES 8920 Eを実装したのですが、真上からだマークが写りませんね。見えるように斜めから撮ると

MUSES8920E搭載!
うーん、よしよし満足満足。良く撮れました。後ろの100uFコンデンサを代えるの忘れてましたね。オペアンプの電源-GND間のコンデンサです。この後、手前のと同じ東信工業の低インピーダンス100uFに代えました。
 TONEの方のオペアンプには、TONEモードでもDIRECTモードでも信号は伝わっているので動いています。その影響も考慮してそちらも外しました。TONEは使わないので外したままです。

改造のまとめ

一連の改造後はこんな状態になりました。行った結果がこの写真です。
ここまでの改造後 Lepai LP-2020A+ 

実験だけのもありますが、ひとまずこれでいったん終了とします。出力フィルタのコンデンサ代えてない....5V系のコンデンサも.....

オペアンプ MUSES 8920 E 交換後

Lepai LP-2020A+の音は、最初に書いたように立ち上がりがクッキリと切れがあり、ダイナミックな元気のよい音に聞こえます。ただ、私には高音は音が若干こもり、長時間聞いていると疲れます。また、低音の大きな音は出ているのですが、音が重なると弱くなるように聞こえてました。今回の一連の各種交換によって、1枚ベールの取れて、奥行きまで含めて、より立体的になったように思います。低音も踏ん張れて、それぞれの存在がよりリアルになったような、そんな音に変わったように感じます。まだ、ローパスフィルタ(LPF)のコンデンサは放置してありますし、出来れば基板のパターンも変えたいところがいくつかあって気になってますし。本当はこんな実力じゃないだろう.....。
 まあ、プラシーボ効果もありますし、聞いている環境の問題もありますから、あくまで個人の意見と思ってください。それでも、今は満足できています。
 思ったように改造すること自体で十分楽しい。それが一番なんですけどね。壊れても自己責任ですから。さて、手を入れたついでなので、さらにやれるところはやってみたいですね。そのうち、AB級アナログアンプを組んでそれとも比べてみたいと思ってます。
 



2013年3月31日日曜日

Lepai LP-2020A+ その7 出力オフセット調整の実験

 Lepai LP-2020A+の改造引き続きです。今回はスピーカ出力のDCオフセットの調整回路です。最初に書いておきますが、今回は調整の実験だけです。
 私の購入したLP-2020A+は、スピーカ出力端子にそれなりのDCオフセット電圧が出ています。無音時でスピーカ出力端子を実際に測定してみると、
  Rch:無負荷時 71.3mV 
  Lch:無負荷時 -88.5mV 
となっていました。スピーカ接続時でもこの値とは数mV程度の差しかありませんでした。
 TA2020-20のデータシートのスペックには
  VOFFSET:50mVtyp、150mVmax
とありますので、TA2020-020のデータシートの測定条件と同じではないですが、規格内ではあります。それでも、私のスピーカはRe=5.0Ωなので、70mVあると14mAのDC電流が平均的に流れることになるので、出来れば小さくしたいところです。

 そこで、どうするか考えてました。
 TA2020-020のデータシートのAPPLICATION / TEST CIRCUITの回路を見てみると、TA2020は反転入力アンプの端子が10ピン、出力が9ピンとなっていてます。
TA2020-20データシート抜粋
CI含めてRI、RFと内蔵アンプで構成される反転増幅回路によって、基準の14ピンとの差電圧が9ピンに発生し、それに比例した出力電圧がスピーカ出力(ローパスフィルター後)に出てきている構成のようです。入力が反転アンプなので、利得(gain)の式にマイナスの符号がついています。これを見ると、TA2020自体には出力オフセットを調整できるような機能は含まれていないようです。

 DCオフセット電圧とは、回路内の何らかの誤差等が出力にDCとして出ていることなので、入力側でそれを打ち消す信号を入れれば出力のDCオフセット電圧を打ち消すことが出来ます。
出力のローパスフィルター後のスピーカ端子間の電圧から、オペアンプ等を使って回路を組めば自動で調整することも出来なくはないと思われますが、音の信号の経路に余計な回路をぶら下げるのはいろんな影響が出ることもあり好きでもないし、なんといっても面倒です。なんとか、簡単に考えてみます。

 先ほどのAPPLICATION / TEST CIRCUITを見て考えると、結局のところ、左右それぞれの信号入力部の10ピン、および、13ピンのDC電圧を14ピンの電圧に対してわずかに差電圧発生させてオフセット電圧を減らすしかないだろうと考えました。この電圧を微調整する方法として簡単なのは、外部抵抗RIのどちらかの端子へ電流の抜き差しをする方法です。10ピン側の場合、10ピンから電流を引き出すと、内部のアンプによる10ピンと14ピンが同じ電圧になろうとする作用により、抵抗RFにその電流を補うよう9ピンの端子電圧が上がります。この動きを使って、微調整してオフセット電圧をキャンセルしてみます。


 2ピンの5V電源から可変抵抗で分圧し、その電圧によって10ピンおよび13ピンから高抵抗で電流を抜き差しして、DCオフセットを調整してみました。具体的には次のような回路を接続し、半固定抵抗を調整します。
オフセット電圧調整回路(実験)
オフセット調整実験回路
実験の結果、

  Rch:無負荷時  71.3mV → 0.4mV (参考:10ピン端子電圧2.514V)
  Lch:無負荷時 -88.5mV → 0.2mV (参考:13ピン端子電圧2.516V)

に低減できました。
 
 実験でオフセット電圧が低減できるのは確認できましたが、課題問題点が2つあります。

1.信号線へノイズが乗る可能性。
 実験の状態で10ピンに接続して電流を引くとハム音がスピーカから聞こえてしまいます。RIとCIの接続点からであればハム音は聞こえません。実験は配線の引き回しが長いこともある影響も大きいようです。

2.物理的に入れるいい場所がない。
 基板の裏面に入れようかとしましたが、半固定抵抗の厚みがケースに当たって入りません。部品面に持って来ると配線が長くなりそうです。

 ハム音を含めたノイズのこともあるので、もう少し考えてみて、詰め込むかどうするか決めたいと思います。

2013年3月23日土曜日

Lepai LP-2020A+ その6 スピーカ出力リレーの交換

 Lepai LP-2020A+ スピーカのリレー交換

私が手に入れたLepai LP-2020A+の出力スピーカへのリレーは無理矢理設置された見栄えの悪いものでした。二回路のリレーを搭載する予定だったのに、そのリレーが手に入らなかったのか、それとも使い切ったのか。リレー1個の場所に2個詰め込まれています。そのお陰で、出力のローパスフィルタのコンデンサも斜めに刺さっています。よって、交換してしまうことにしました。
だいぶ無理して入れた黄色のリレーを取り替えます。

リレーの取り外し

LP-2020A+基板のパターンは6本足の2回路A接点のリレーになっているのですが、パターンに合うものが見つけられませんでした。そこで今回は2回路A接点のOMRON G6B-2214Pを使うことにします。ただし、LP-2020A+基板パターンとG6B-2214Pのピン配置が合わないので変換基板に載せて実装することにしました。
 まずは、今のリレーを取り外します。外したリレーがこれです。
一応ガラエポの両面基板で変換してあります。いくらなんでも最初からこれで搭載するつもりだったってことはないでしょう。本来の部品が品切れになったのでしょうか。

変換基板付きリレーの作成

  搭載するためのパーツは以下の3種で作ります。ヘッダーピン、ユニバーサル基板から切り出した基板、OMRON G6B-2214Pです。基板はスルーホールのものを使いました。
これらを組み合わせます。ピン配置が違うので下の図のようにスズメッキ線で細工しています。
G6B-2214P 変換配線図
LP-2020A+基板のパターンピッチとユニバーサル基板のピッチがズレているとことがあるので、下の写真の右端の2本の足はスズメッキ線で付けてパターンに合うように少し曲げています。そういう訳でヘッダーピンは4本分で足りました。

変換基板付きリレー完成

変換基板付きリレーの実装

 これを実装するとこのようになります。だいぶすっきりしました。これでコンデンサを曲げて付けなくても良いですね。
OMRON G6B-2214P搭載LP-2020A+

リレー交換で新たな問題発生!ポップ音増大!

OMRON G6B-2214Pにしたところ、ONした時のポップ音が前より大きくなってしまいました。おかしい!と思って動作を観察すると、リレーがオンする間での時間が以前に比べて約1/3にくらいに短縮されています。どうやら、回路が安定する前にスピーカへのリレーがオンしてしまったので、ポップ音が前より大きくなってしまったようです。リレーがオンし時間が経った後のスピーが出力のDC電圧(オフセット電圧)は交換以前と同じになっていることを確認しました。ONするまでの時間が短くなったので、スピーカ出力が暴れているときにスピーカが接続されているのが原因のようです。また、回路のあちらこちらのコンデンサを交換した際に容量を大きくしたりもしているので、全体的に安定するまで時間がかかるようになっていることも要因です。
 リレーがONする時間が早くなったのは次のように考えられます。従来の搭載されていたリレーはHK4100F-DC12SH1Cと思われるもので、この2個のリレーのコイルは並列に接続されていました。今回の交換で、単純に考えると従来はコイル二つ分の動作電流から、OMRON G6B-2214Pのコイル一つの動作電流に。だから、G6B-2214Pの方が少ない電流でオンしてしまうので、オンまでの時間が早くなってしまったと考えられます。

リレーONまでの遅延時間を稼ぐ方法

リレーを駆動する回路は、Lepai LP-2020A+ その4 スピーカのポップ音対策にもかいたように電源線に接続してる抵抗分圧回路から充電される220uFのコンデンサでも時間が決まるので、簡単なのはコンデンサの容量を大きくすることになります。とりあえず、470uFにすることも考えましたが、手持ちがなかったのでこの案は不採用。そこで、充電する抵抗値を高くすることにしました。
 元々は33kΩでしたが、今の状態は30kΩです。ここから値を変えてONまでの時間を計ってみました。抵抗値をあまり高くすると、リレーを駆動する回路が動作しなくなる可能性がありますので、+15kΩまでとしました。

抵抗値 ONまでの時間
30kΩ 1.5秒
+5.1kΩ 1.7秒
+10kΩ 2.4秒
+15kΩ 4.3秒

 実際のところ、この4.3秒でもまだスピーカ出力は安定してはいないようです。ですが、まあ、ポップ音は「ポツッ」程度にでスピーカが我慢できそうなので、この+15kΩで計45kΩとしました。
 リレーのON時間のことまで考えて他の部品交換をしてませんでしたので致し方ないですね。

 次はいよいよオペアンプの交換です。

2013年3月17日日曜日

Lepai LP-2020A+ その5 インダクタとコンデンサの交換

 Lepai LP-2020A+ インダクタとコンデンサの変更


 前に課題を挙げた時にインダクタについて書き忘れたのですが、課題の
5.信号系統のコンデンサとインダクタが適切ではないように思う。
7.電源系のコンデンサとインダクタが適切ではないように思う。
 が今回の対象部分です。

 まず、

5.信号系統のコンデンサとインダクタについて

基板を眺めていくと、直接信号の通るRCA端子からボリュームまでの間のDCカットのセラミックチップコンデンサ、TA2020-020の入力の2.2uF電解コンデンサ、スピーカへの出力にあるフィルター回路の10uHインダクタは代えることにしました。ダイレクトでしか使わないので他はそのままとしました。
 コンデンサは手持ちで間に合わせたのですが、考えとしては、日本製(信頼性があるから)でオーディオに向いたものに代えました。RCA端子からの受けのコンデンサは無極性MUSE10uF/25V、TA2020-020の入力の電解コンデンサも同じ無極性MUSE10uF/25Vです。有極性のコンデンサでもかまわないのですが、RCAからの受けはRCA側のDCバイアス電圧が不明確なことがあるので無極性コンデンサが安全です。
RCA端子からの入力部コンデンサ置き換え
TA2020-020の入力コンデンサに有極性を使うには注意が必要です。元のセットではメーカが判らない無極性の2.2uFが使われているのですが、基板には有極性コンデンサのシルクパターンが書かれていて、TA2020側が正極(プラス)反対側が負極(マイナス)とあります。しかし、この極性は間違っています。このセットの回路構成なら、TA2020側のDC電圧は約2.5V、反対側はオペアンプなので電源電圧約12Vの1/2の約6Vになります。なので、TA2020側が負極でなければなりません。有極性コンデンサで交換される方はご確認ください。コンデンサの極性を逆につけてしまうとリークして劣化・破壊や、回路構成のために出力に巨大なDC電圧が発生してスピーカを壊すかもしれません。たぶん、回路の前後の状態を考えずにTA2020-020のデータシートをそのままコピーしてシルクも書いたのでしょうね。
 インダクタはTA2020のスピーカへの4つの出力のインダクタです。緑色でコーティングされているインダクタが付いていましたが性能が判らないので、電流が大きくて周波数特性がTA2020の出力スイッチング周波数より十分高い千石電商で手に入れた太陽誘電の10uH3.6AmaxのLHLC10NB-100Kにしました。

 続いて、

7.電源系のコンデンサとインダクタについて

 外部のレギュレータからの受けにある小型トロイダルのインダクタと3300uF/16V電解コンデンサです。インダクタは貧弱そうだったので、場所に入る大きさで電流容量とインダクタ値が大きいものと考えたのですが、定格電流5Aは外形サイズが大きくちょっと無理そうだったので3AのNEC SN-10-500にしました。3300uFは東信工業の低ESR品に代えました。
 TA2020周りでは、電源とGND間の470uFを東信工業の低インピーダンスのUTWRZ1000uFにしましたが、高周波数特性の不安を補うため高周波特性の良いタンタルコンデンサ10uFを並列にしました。こちらは裏面にハンダ付けです。TA2020の11ピンのコンデンサも東信工業のUTWRZへ変更です。
 各オペアンプの正転入力端子の基準電圧に付いている電解コンデンサも東信工業のUTWRZ100uFへ変更しました。上のコンデンサも同じですが、左右のチャンネルの基準電圧を抵抗分圧した同じところから使用しているので、左右のセパレーションを確保するために、ここは出来るだけインピーダンスを低くしたいところです。いずれも正転端子に接続なので基本的にはあまり電流の抜き差しはないはずなですが、オペアンプがバイポーラ素子入力だと極若干は電流が振れるので、配慮しました。

 ほかにも、ほとんどの搭載の電解コンデンサのメーカがよく判らないものだったので、信頼性に不安があるからいくつか代えました。

LEPAI LP2020A+
Lepai LP-2020A+ 基板配置図 置き換え前
Lepai LP-2020A+コンデンサ/インダクタ置き換え部(青矢印)
 基板のパターンと回路を考えてみると、もう少しTA2020の電源-GND間のコンデンサは補強したいところです。TA2020はD級のスイッチング動作(100k-1MHzとある)なので、電源とGNDの高周波と大電流の応答特性次第で音が変わるでしょう。アナログアンプとはこの辺りの動作原理が違うので、考え方も変える必要がありますね。




Lepai LP-2020A+ その4 スピーカのポップ音対策


 Lepai LP-2020A+の改造第一弾。まずボリューム周りから。

前回の課題から

1.電源スイッチON/OFFのポップ音(ボツ音)

この LP-2020A+の構成では、電源スイッチがON時は回路でディレイで発生させ3秒ぐらい時間が経ってからスピーカ出力のリレーがONするようになっています。ON時は工夫されていが、これでもボツ音が出るのは出力のDCオフセットのためと思われます。
 OFFの時は特にシーケンスもないため、各コンデンサの放電具合で回路状態が変動して大きな音が出ると考えられます。
 リレーの駆動回路を眺めながら考えたのですが、回路を大きく付け加えるのも面倒なので、スイッチ付きボリュームのスイッチでリレー回路をON/OFF出来るようにすることにします。
 

3.ボリュームの小音量時のアンバランス

2連のメインボリュームの値を測ってみると左右バランスがズレているため小音量時の音も左右バランスが崩れてしまっています。特に音量が少ない時に左からは音が出てません。実際のこのブロックは下記の図のような使い方になってます。
メインボリューム付近の概略ブロック図
※IN左側にもインピーダンスが存在する。
上の1と3の問題と合わせて、ボリュームも交換することにしました。

具体的改修方法

ボリュームはマルツパーツ館のRD925S-QA1-A203を、合わせてボリュームのつまみ25X15JXS-7にしました。
 このボリュームの交換は、元々のボリュームと形が違うので工夫と多少の工作力が必要です。今回はボリュームにスズメッキ線で脚を付け足して成形してから高さを合わせて実装しました。
LEPAI LP-2020A+ main volume
ボリューム交換前

ボリューム交換後

 スイッチの配線と合わせて、後ろから見るとこのようにしました。抵抗とリード線はポップ音対策です。


 後回しになってしまいましたが、ポップ音の対策方法について説明します。
 
 ざっくり元の回路を説明すると、POWERスイッチにより印加される電源線に接続してる抵抗分圧回路から充電される220uFのコンデンサがあります。POWERスイッチがオンして、このコンデンサが充電していき、充電電圧が約1.3Vぐらいになると、ベースが接続されダーリントン回路のトランジスタがオンしてリレーのコイル電流を引いてリレーがオンする構成です。POWERスイッチがオフになるときには、220uFから主に抵抗を介して放電していきダーリントンのトランジスタがオフすればリレーが切れます。POWERスイッチがオフした時のこのリレーの切れが遅いので、死に際のアンプの暴れ具合がスピーカに出力されてしまい、ポップ音(ボツ音)になっていると思われます。

 このような原因と思われるので、アンプの死に際の暴れる状態がスピーカに出ないように改修します。アンプを止める時に切るためのシーケンスをマニュアル動作でワンステップを追加することにしました。
 スイッチ付きボリュームを使って、POWERスイッチを切る前に、ボリュームを絞ってオフまで回すようにしてスピーカを先に切ってしまうステップを入れて、その後でPOWERスイッチを切るようにします。逆に入れる時はPOWERスイッチをオンしてから、ボリュームを回して、スイッチをオンしてから、音量を上げるようにします。このように考えて、ボリュームのスイッチを使えるように回路に組み込みます。
 元の回路は先に説明したようになっているので、基板上のR5の33kのチップ抵抗を外して、ボリュームのスイッチに同じ値の抵抗をシリーズに入れて、POWERスイッチで入る電源線とR5のランドにそれぞれ接続します。
R5付近およびPOWERスイッチ後部配線
スイッチ回路概要
※実際には33kはスイッチの前後に分割してます
図の黄色とピンクっぽい線がボリュームにスイッチからの線です。黄色線がR5ランドのダーリントントランジスタ回路のベースに接続される側です。

 この構成にすることで、POWERスイッチがオンして、ボリュームのスイッチがオンしたら、上記の回路の抵抗分圧回路に電圧が加わり、リレーがオンします。切る時は、ボリュームを絞ってスイッチをオフにすれば、上記のコンデンサは放電してリレーがオフして、スピーカがアンプ出力から切り離されますので、切る時のポップ音は大きく低減できます。ボリュームのスイッチが切れてからリレーが切れるまでの時間は元と変わらないのですが、POWERスイッチを切るまでの時間は稼げて、先にスピーカ出力が切れるので、ポップ音は大きく低減できました。

 この改修で、スピーカのポップ音は低減できました。これ以上にポップ音を下げるにはスピーカ出力端子のDCオフセットを減らすしかないと考えています。回路的な変更は最小で、使ったボリュームの実装に工夫が必要ですがボリュームもなんとか高さも巧く合わせられました。ボリュームの軸とつまみ(アルミの削りだし)がフローティングのままなのがちょっと気がかりです。ノイズが乗るようならGND接続の対策を考えましょう。

2013年3月15日金曜日

Lepai LP-2020A+ その3 改善したい項目

 世間の皆様に比べて周回遅れのLepai LP-2020A+への今更な個人的盛り上がり。気ままな趣味なので、その程度とお考えの上、ご興味のある方はお読みください。
 このアンプ、実際に動かしてみてと蓋を開けてみてのいくつかの課題点を今日は書いてみます。当面の私の使い方として、Macにつないでダイレクト(TREBLEやBASSは使わない)で外部スピーカへ音を出します。また、あくまで対象は私が購入して入手したものについてですので、その点はご承知おきください。
 

Lepai LP-2020A+の個人的な課題

動作させての課題点

1.電源スイッチのON/OFF時にスピーカへのポップ音(ボツ音)が出る。

ON時もそこそこ、OFF時の音は大きい。

2.スピーカ出力にDCオフセット電圧が発生している。

Rch:無負荷時71.3mV スピーカ負荷時69.6mV
 Lch:無負荷時-89.2mV スピーカ負荷時-87.7mV
 公称インピーダンス6Ωのスピーカにはちょっと大きいと思う。

3.ボリュームで音量を絞った時に左チャネルの音が出ない、あるいは小さい。

 絞って聞くと結構気になる。音量を上げれば気にならないですが。

蓋を開けての課題点

4.スピーカ出力のリレーが無理矢理。

 前々回載せた通りで、無理に入れた感じ。

5.信号系統のコンデンサが適切ではないように思う。

 音質改良ではまず課題になるところ。普通の電解コンデンサだったり、あるいは、セラミックコンデンサだったり。

6.オペアンプが怪しい。

 こちらは前回書いた通り。やはり怪しい....

7.電源系のコンデンサが適切ではないように思う。

 特性の何を重視するかや、値そのものであったり、組み合わせであったり


 まずは、こんなところでしょうか。この他にも部品がちゃちなところもありますが、この課題が改善・改造点ですね。
 次回からは、いよいよ手を入れていこうと思います。

2013年3月10日日曜日

Lepai LP-2020A+ その2 怪しい部品有り

 先日手に入れたLepai LP-2020A+、前回の記事ではD級アンプと書きましたが、アンプICのTA2020-020のデータシートにはClass-Tとあって、それはTripath社の商標らしい。動作はD級で合っているみたい。
 さて、前回、搭載されているオペアンプはJRCの4558のDMPパッケージ品と書きましたが、誤ってたので訂正。オペアンプのパッケージはDMPではなくEMPが正しいです。EMPはプラスチックボディの幅がDMPより小さい。間違ってしまい申し訳ないです。
 そんな間違いしたオペアンプを眺めながら、おかしいことに気がつきました。それはオペアンプのパッケージに印字されている文字。
JRC 4558D ?

 上から4558D JRC YD1118と3段で書いてあるのだが、印字全体がやたら細く、JRCのロゴも同じ細さ。あいにくとJRCのEMPパッケージ品の手持ちが無いので定かではないがどうも怪しい。何となく気になって、新日本無線のサイトのパッケージ標準マーク仕様を見てみたら、EMPにも、DMPにもSOPにも、8ピン製品にはJRCが真ん中の配列は存在していない。これは怪しい、きわめて怪しい!かの国ではICでも偽ブランド品はあるらしいと聞いたことがあるが、もしかしてこれかも。ただし、きわめて真っ黒に近いと思うがJRCに確認した訳ではないので断言はできないですね。
 改造の際には自分のものだから、このオペアンプは交換のすることにしようと思う。
 次回からは改造に関することを書いてみたい。
 

2013年3月3日日曜日

Lepai LP-2020A+手に入れました

 あまりにも気まますぎてすみません。期待されている訳でもないのですが、本当に空いてしまいました。趣味を変えた訳でもないですが、書くようなこと(書いても良いようなこと)が出来なかったので、すっかりサボっていました。

 さて、アンプ造るとかいってましたが、構想だけで進んでいませんでしたが、ネットを見ていて、Lepai のLP-2020A+を見つけました。D級だけどコストの割には音が良いらしい。
 Amazonで調べると2000円ちょっとだったので、物は試しと思って購入しました。

LP−2020A+
Lepai LP-2020A+

 なるほど、軽い割には元気よく鳴るD級アンプ。音の立ち上がりにはビシッと反応して元気がいいが、低音がこもって高音は若干シャリシャリのドンシャリ的に私には聞こえました。
 さてさて、中はどんな様子かと見ると
 電源は外部のACアダプター12Vからなので、中身はTA-2020-20の回路と、RCAからの受けにオペアンプ回路、トーンコントロールのTREBLEとBASSの回路、それとスピーカ出力にリレーとその回路のようです。
 ぱっと見ですが、結構ムリムリなのがスピーカ出力のリレー。基板からすると接点構成2aの小型リレーの予定だったようだけれども、物がなくなったのかHK4100F-DC12V-SHGという接点構成1aを2個積みした変換基板を実装してました。このため、TA-2020-20出力のフィルタのコンデンサが斜めに実装しないと入らないような状態です。ちなみに、RCAからの受けはJRCの4558でしたが、面実装のDMPパッケージ。電解コンデンサ等ももちろん日本メーカ産ではありません。
 改造どころが結構ありそうです。回路を追いながら改造アイデアを考える楽しみが出来ました。